凜×元太

覚えてた?
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最近、変なんだ。
会いたいっていうメールはない。
会いたくても、断られる。

これって、浮気?


―いつ、どこにいたって君は君でしかない


理「んで、浮気だって決めつけてるの?」
理陽は、あきれ顔で僕に言った。

元「でもでも!この頃メールないし…」
理「さっきも聞いた。」
元「でも…」
理「元太は積極的すぎるんだよ、感情をすぐに出しちゃうんだよ。それを抑えたらいいんじゃないの?」

理陽が、僕に言った一言、
それが僕を変えた、ような気がした。

凜からの毎日のメールが途絶えて1週間。
会いたいって言っても、断られる。
理由はひとつ「忙しい」

そんなんで片付けられるような仲じゃなかったよね?
どんなに忙しくたって、
お互いのヒマを見つけては会っていたんだもん。

いつもは君と歩く道を、1人で歩いているその時。

1週間見ていないだけで、見逃してしまいそうになった、
夢にまで見た君の姿。
1人でいると思いきや、
その横には理陽がいた。

2人で楽しそうにして。

やっぱり浮気だった?
凜も理陽も、裏切り者!

――
木曜生放送。
僕と凜が、あの日を含めずに最後に会ったのは、2週間前のこの日だった。

ちょうど、
凜と理陽が一緒で。

気まずいけど、僕が引くことなんてない。
理陽、わるいけど凜を返してもらう。

凜と理陽が、なにやらしゃべっていた。
楽しそうに…

割り込んでみた。
元「凜!ひさしぶり、会いたかった…」
最後の言葉は、
積極的がいけない、という理陽の言葉を思い出して、尻すぼみ。

凜「ひさしぶり…」
僕が目の前に現れたらとたんに消えた笑顔。
理陽には見せていたのに、なんで?なんで?

理「凜、それよりさぁ…」
理陽までして。
おとといまでは、相談に乗ってくれていただろ?

もう、なにを信じていいのか、わからない。
さっきのように、翔としゃべっていよう。
戻ろうとしたその時。

凜「元ちゃん!」
思いがけない、呼びとめ。
胸が高鳴る。

元「なに?」

凜「…今まで、そっけなくてごめんね?」
理「元太、元太って幸せ者だよね!」

別れ話?だったらなんで僕が幸せ者?

元「どういうコト?」

凜「じゃじゃーん☆ミ」

といって出されたのは、オソロイのマグカップ。
すぐ見てわかった、
――あ、凜の絵。――と。

元「これ、凜が作ったの?」
凜「うん、付き合って、1年記念。」
理「なににしようかって迷って、1週間かかったんだって。」
凜「理陽なら、元ちゃんと一緒にいるから、好みとかわかるかな。。。ってね」

ウレシイ、ウレシイ、言葉にできない。

元「じゃぁ、今まで会いたくないって言ったのは・・・」
凜「そうだよ、これ準備してたの☆」
得意げに、マグカップを差し出す凜を見てると、
愛しさがこみあげてきて。

元「凜、大好き☆」
言葉だけで伝えたのは、
ここには戦士がいっぱいいるから。

凜「凜も、元ちゃんのコト大好きだもん!」

負けじと声を張り上げた凜の声は、
今までで1番、僕の胸をきゅんとさせた。

END
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