1/1ページ目 ジェリービーンズを数えないで あたしのことを見てよ ――初めてのジェリービーンズ―― 「最近、なんか変わった?」 「へ?」 変わったつもりはなかったけど… 「うち、どこか変わったかな?」 「うん…」 せつなくうつむく稜駿。 「うそ、うちそんな変に変わっちゃった…」 「違うんだけど」 「え?」 「いやな変わり方じゃないけど」 「いやじゃないって?」 「なんていうか…」 口ごもりする稜駿。やっぱり、変になったんじゃ… 「かわいくなった。」 ちょ…稜駿の口から、ウチがかわいいって… 驚くことしかできないやろ。普通。 「え、どこらへんが!?」 多少テンパりつつ、質問してみた。 「どこがって言われるとわかんないけど… とにかく、乙女になったかなぁ、なんて。」 といいながらさっき買ったジェリービーンズをつまんだ。 口にほおりこんだ色は…ピンク色?! あんたの方が、乙女やんか!! 「ウチが乙女…ありえへんな」 「うん、俺もついてけないくらい。」 そうやって、ついさっきまでこっちみて、 ウチの話してたのに。 ジェリービーンズに夢中。 次は…赤?! あんたどこまで乙女やねん。 こんなウチが乙女なんて、 ウチもお年頃なのかな。 どこかで聞いたけど、 お年頃になると女の子は はじけるように、輝く…と。 うん、ウチもお年頃なんやな。 でも… ジェリービーンズは、黄色がいい! END [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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